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平成23年度 文化庁メディア芸術祭対象『土星マンション』受賞作作家(帯の触れ込み)、
岩岡ヒサエ 著, 『なりひらばし電器商店 1巻』を読みました。


舞台は、環境保全意識が高まる40年後の東京・なりひらばし。森初音は東京の大学入学のため“なりひらばし”にある祖母の家に住むことに。はじめての町、はじめての家で訪れる新たな出会い。そこで、見つけたのは忘れちゃいけない大切なココロ。 (amazon内容紹介より)


2013 02 23 なりひらばし電器商店 1巻


正直、前半は窮屈な感覚が否めませんでした。
労働信仰な感じがして、『自分で身銭を稼げないような穀潰しはクソだ』みたいなね。
幼い頃からのそういう無意識インストールから、自我が芽生えてからも尚続く要求。
“家の手伝いをなんでもしてくれる いいコ”という肩書き。
それゆえに、なにかしたいけど、なにがしたいのか分からない という典型的な精神的袋小路。
そして 役に立ちたいけど迷惑かけられない という気持ち。

正直しんどいですよ。

これは主人公・初音が 自立(自律)していく物語 というコトになるんでしょうか。

そんな前半だから正直、ひねくれた気持ちで最初は読んでました。
3R法というエコを主体的にしすぎて、昔のような緑を取り戻すべく、ゆとりや自然あふれるものを目指すべく行為が、“目指すべき行為”になってしまって、逆に気持ちのゆとりがなくなっているんじゃないか っていう。
利便と都合を要求し、その恩恵を受けたギャップが、完全に逆転してしまって罰するようになってしまうと、逆に生き辛くなってしまうんじゃないか って。

ゴミを出すにも有料、っていう(作中世界の設定)なら、本書は何故バーコードを本自体に印字してないのかな、とかね。バーコード印字してるビニール無駄じゃね?とかね。
(木城ゆきと先生が、『銃夢-GUNMU-』刊行時の途中で、バーコードを裏面に印字しなくてはいけなくなったときに、フルサイズでカバーイラストを描けないことを嘆いていたコトを思い出しましたよ。)


という細かいところ(?)が気になってしまいました。(すいませんねぇ。。。)


あぁ、しかしなんだろう…、それを差し引いても主人公に今んところ好感が持ちにくい…!(苦笑)
『何がしたいかわからない』的な悩みを持ってしまったにも関わらず、なんかズケズケと積極的に踏み込んでいくというアンバランス。面白いには面白いよ、こういうコ。
『何がしたいかわからない』からこそ、『変わらなくちゃ』と思ってるがゆえに暴走しちゃってるような部分もあるんでしょうかね。
幼さなのか、若さなのか分からないけど、その若さという武器を遺憾なく発揮してるなーと。(笑)





ある意味、岩岡ヒサエ作品としてはすっごく珍しい立ち位置にある作品なんでしょうね。
非常に“ややこしさ”が特徴的で、クセのある作品だと思います。
だから漫画世界的では無いのかもしれない 逆にリアリティがあって。

個人的に友人2人のポジションが好きです。波さんが好きですね。w
積極的につるむのはイヤだけど、さりげに面倒は見る っていう。こういうガツガツしない関係は好きですね。

おそらく、商店街を中心に人間関係がじんわり広がっていく作品になっていくんだろうと思います。
そうしていく中で初音がどう“自分のしたいこと”を見つけ・成し遂げていくかに期待です。

なりひらばし電器商店(1) (イブニングKC)なりひらばし電器商店(1) (イブニングKC)
(2012/11/22)
岩岡 ヒサエ

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FC2blog テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

[2013/02/23 00:16] | 漫画・アニメ
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