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岡田斗司夫 著、『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』を読みました。

Googleやfacebookの採用基準、
実は「いいひと」です。

「いいひと戦略」とは、21世紀の超情報社会において個人が生き延びる最適戦略です。
ネット時代である現代のリスク管理です。
いいひとだよ、という評判こそ個人戦略上、最も手堅く強い効果を発揮します。

では「いいひと」になるには、どうしたらいいのでしょう?

本書を読み終わるころには、
きっとあなたも「いいひと」戦略の有利さに気づいて、
誰彼かまわず教えてあげたくなっているはずです。
だって、それが「長期的にみたら、あなたの利益を最大化する方法」なんだから、
では、冒険をはじめましょう! (amazon内容紹介 及び、帯紹介文)


2013 03 08 「いいひと」戦略


本屋にてジャケ買い。いや タイトル買い、かな。

自分自身が『いいひと』であると自覚しているつもりの私なので、(あくまで“つもり”) 今回本書を手に取った理由は『いいひと』でやっていけるのか、果たして? …という思いがあるのです。

本書冒頭にもある通り、『いいひとは損をする』という固定観念がありますし。
この本は書店で自己啓発系のコーナーに並んでたんですけど、本書の横には『成功者になりたければ いいひとをやめろ』的なタイトルの本もあったワケですけど。(笑)

で、今回のこれは『本質的にその当人が“いいひと”でなかったとしても、戦略的に“いいひと”という言動を選択し、行使しよう』というようなもので。
これは言ってしまえば、“うわべ”のことで。

私事ですけど、ある別の仕事やってたときに、そのときの上司?に相当する人が、ドヤ話として、年上(結構年配
)の人から契約を取った っていう話を聞いたんですね。で、契約を結ぶ日にちょっと遅刻をしたんだそうです、その上司が。そのときに誠意を見せる手段として土下座をしたそうなんですね。
…っていう話をドヤァみたいな話でされた記憶がすごく残ってまして……なんだろうなぁ、、、行動としては素晴らしいことなんでしょうけど…実際できるかといったら難しいことをなされたと思うんですよ。けどなんかこう「ちょろいもんだ」みたいな、ね。狙いがね。
私ゃ人の行動は見た目だけの表面上で見える行動だけじゃなくて、動機込みでその人がどう行動しているかを察するようになってしまったんですね。

戦略的に魅せる、っていう 別にその人自身が自己プロデュースして、下心のような感情を覆ってしまって出さないようにすればいいような。
まぁ、ここで何が問題かっていうと、一つに 私とその上司の関係が別段深い関係になかったから、っていうコトもそうだし、そういう戦略を易々と喋ってしまったコトが問題だとも思うんですけどね。

どうせなら『いいひと』であることを騙しきってほしい。とも思うもので。

あぁ、でもなんだろうな、同じようなシチュエーションで言うと、付き合ってるうちの彼氏彼女の関係のときは健全に互いを想いやっていたのに、結婚したら相手が豹変した みたいな話にも似てしまうのかな。
まぁこれもイヤな部分を小出しにしていけば良かった っていうコトになるのかな。

P.98から書かれてあるような“『いいひと』は損をする”っていう項があるんですけど、まさに ですよね。
仕事の押し付けになって疲弊するような。
逃れるアピールとして、『いいひと』を外に発信することが重要になってくるようで、イヤな人を含む小さな職場の枠組みに閉じこもることなく外に出て行くべき っていうコトなんでしょうね。
でもそれも、外にいる人に気付いてもらえないといけないから、色んな人とコミット・コミュニケーションを重ねていくことが必須になるでしょうね。これがなかなか大変かと思いますが。

まーなにしろ私が『いいひと』アピールする人がウザいと思ってるのもあるんですけどね。
それは仕事の上司とかが やってもいない仕事を俺がやった と言うような姿をよく見てるから、っていうのがあるんですよね。
表面上の善意だとか、表面上のポジティブさとかは微妙なんですよ。
だからといって、愚痴ばかり言ったり、なにも善意を示さない人がいいというワケでは当然ありません。

私自身、あまり愚痴は聞きたくないし、言いたくも無いんです。
もっと楽しいことを、ワクワクすることがたくさんあるので、それを色んなジャンルの人と共有することが出来ればいいと そりゃあ思ってますよ。

P.116から反面教師例として『イヤな人戦略』が順に載ってますけどこれは共感です。
ただ私もケースEの『悲観的・否定的になる』っていうのはよくあるので、これはよくないなー、って思います。
そこに一例として載っていた、内田樹さんの『呪いの時代』(この場合の“呪い”は否定的・悲観的になること)からの引用は良い文だな って。参考になりますが。

呪いを解除する方法は祝福しかありません。自分の弱さや愚かさや邪悪さを含めて、自分を受け入れ、自分を抱きしめ、自分を愛すること。多くの人が誤解していることですが、僕たちの時代にこれほど利己的で攻撃的なふるまい人が増えたのは、人々が「自分をあまりに愛している」からではありません。逆です。自分を愛するということがどういうことかを忘れてしまったせいです。

(『呪いの時代』P.36-37 からの引用を 本書P.137にて)


これには共感で、私はこの時代を『自己愛の欠如』かと思っていたんですけど、どうにもそうじゃないみたいで。
『自分をあまりに愛しすぎているがために攻撃的になり、保守的になりすぎてる』んじゃないかと思うのです。

自分の弱さを出すのをおそれるあまりに攻撃的になってしまう っていう。けどそれを指摘するのは『イヤなひと戦略』のBの“改善点を見つけて提案する”になってしまうんですけどね。(私も「あなたのため」って言葉が好きじゃないと過去書きましたけど。)
弱さや愚かさやを素直に自己認識し、皮肉的ではなく・攻撃的にならず、自分の弱さを出す っていうことが素直になることであり、結果“いいひと”に繋がるんじゃないでしょうか。
この部分が、ホリエモンを例にした、キャラクターの前提を掴めた上での、下ネタ発言が許容されることに繋がるとか、そういうコトなんだと思いますけどね。

まぁ、勝間さんを例に挙げた、キャラクター上場したことによる攻撃的な意見を受けるリスク、っていうのもあるので、それはメンタルの強さが要るんでしょうけど。
そういえば東浩紀さんが自身がネット上で叩かれたりすることについてとかも、うまく防衛策を取ったり、わざと聞かないようにしている とかあったような気がしますね。(この前の朝生の最中での番組本番中のあずまんのツイートにあったような)




なんだか批判的な感想も書いてますけど、大部分は共感なんですよ。本書の内容。
技術的なことが優先で人格は度外視でもいい、っていうのは私も個人的に好きじゃないからこそ、なんですけどね。
人柄がいい人はそれだけで幸せになってくれないと困るんです。負い目を背負うだけじゃあイヤなんです。それは私がじゃなく、私が見てきた人柄のいい人たちが。


評価経済社会 っていうことでの最後、第6章での実例によることですが、
私がスピリチュアル関係の本を読んできた中にあったのですが、どこかで「お金の時代が終わる」的なことが書かれてあったと思うんです。(バシャールだったかなぁ。。。)それが2012年でね。
奇しくもこの本で書かれてる内容込みで丁度いいタイミングの内容だな って思いますよ。(笑)

達磨さんの例にあった、色んな仕事をちょいちょいやって月30万とかも、たしか私なんか そんなような本読んだと思うんですよ。
1個の仕事で月収いくらかじゃなくて、色んな仕事を色々やって含めての月収が っていうのが。
それはこの終身雇用があやしくなってきたこの時代にとってもマッチしていることだと思うし、生き方としても息苦しくないと思うからそれはすっごく理想なんです。

あと、phaさんの例もね。
いつぞやかから、phaさんについてはブログやツイッターでその行動を拝見させて頂くようになったんですけど、なんだか羨ましいと思いますからね。働いてなくても生活できてて、色んなとこに…海外や北海道に行ったり。
で、キャラクター上場してるから 一見ネガティブな言葉である「だるい」って言葉もbotのように定期的に呟いても、phaさんのキャラとして分かってもらえてたりとかね。

(ちょっと逸れた話になるかもですけど、乙武さんがツイッター上で羨ましがられてる話も見ましたけどね。それは五体不満足であるにも関わらず、その生き方が楽しそう っていうキャラクターや人格の部分での嫉妬があったりね。…っていうコトは結局 愛情や人となりやがどこか大切なのが。)
(障害者だったらなんでも気を遣うべき みたいなコト(ニュースあったよね?)に対しての、乙武さんの「障害者全てが人格者ではない」っていう発言もありましたし。)




お金が主導で色々面白いことするのにも、役所や書類を通さなくてはいけなくて、そういう無駄な中抜きがあることもなにかで読んだので知ってたけど、これから本書で書かれてあるように、本質的に人の役に立つことにそれぞれが果たしていくことになればいいと思うんですよねぇ。

戦略 っていうとどうしても私が上記で書いてきたように懐疑的になってしまうんだけど、一つまた別の話を。
『東京家族』のパンフレットを読んで、吉行和子さんのインタビュー部分で…吉行さんはどう見ても「いいお母さん」っていうイメージがあるんだけど、インタビューによると「あまり子どもは好きではない」という。

けど、吉行さんにはいい母親としての役柄の仕事が入ることでしょうし。(橋爪さんとの夫婦共演も映画で3回目とかありましたけど) イメージが仕事を結びつけることが現実的にあることでしょう。
けど逆に、パブリックに『子ども好きじゃない』イメージが広がってしまったらそうはいかないでしょうし。

それは本質を隠すのではなく。
芝居する、演じるという意味でも、人間に深みのあること。蒼井優さんが吉行さんのことを「目の奥に深みを感じた」とインタビューでありましたけど、
(まぁ、時代もあるんでしょうけどね。今は誰もがメイン以外の場所での表現・アウトプットをしているワケですから。)


内田樹さんのいう、悪も弱さも全て認識・自覚した上での自分の表出の仕方、それが『いいひと』として 仕事を、人を繋いでいくことにもなるのではないでしょうか。
(長くなりすぎたな…)

超情報化社会におけるサバイバル術   「いいひと」戦略超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略
(2012/12/20)
岡田 斗司夫

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[2013/03/08 00:43] | 書籍・雑誌
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